マンスリーM4月号(2/24発売)特集:21世紀の集合住宅とは
リ・デザインを積極的に請け負う設計事務所は少ない。
しかしリフォーム専門業者のなかには、設計事務所との 連携を模索しているところがある。
リ・デザインのスペシャリストの考え方が、記事となっている。
マンスリーM4月号 特集:21世紀の集合住宅とは
リフォーム・デザインのスペシャリストの考え方
- 自由なデザインが人気。個性を主張できるコーポラティブハウス
- こんなデザインもある、デザイナーズマンションの住み心地
- いっそのこと中古マンションのリフォーム・デザイン(リフォーム)で都心に住むといったジャンルを特集し、
快適なマンション生活を実現した「住まいの実用例」や 「これから完成する住宅」を中心に新世紀の住宅とは、
あるいは、賃貸がいいか分譲がいいか、さらにリフォームの実用例を通して「住まい」を考えていきたいと思っています。 - そうおっしゃって、マンスリーMスタッフライターの高橋氏が取材にいらした。
リフォーム・デザインを積極的に請け負う設計事務所は、少ない。
しかし、リフォーム専門業者のなかには、設計事務所との連携を模索しているところがある。
このライフデザインは、先を読み、そこまで考えた専門会社である。
代表の小林稔氏はゼネコン出身で、建築、住宅業界の全てを知り尽くしている。
「マンションのリフォーム需要は確実に増えるはずです。
ゆくゆくは社会貢献につながる事業として展開させたいですね」
今はまだ規模は小さいものの、ノウハウは大手をしのぐレベル。
「ニーズが増えてゆけば、当然、設計は設計事務所に依頼したいという方も増えるでしょう。
その時にこちらがしっかり動けるよう対応していきたい」
現在も顧客のニーズを最大限に考え、どんな「リ・デザイン」の相談にも乗っている。
まずは充実した内容のHPにアクセスしてみてほしい。
- (株)ライフデザイン/TEL0120・7867・25
- http://renomansion.jp/
マンションは、「建て売りの集合体」リ・デザインしたくなるのは、当然です。
カスタメイドこそ”リ・デザイン”の醍醐味 今回の特集取材の取っ掛かりに、こうゆう言葉を聞いた。
「マンションは要するに建て売りの集合体なんです。
たとえ新築でも、直したくなって当然だと思います。
新築だから何もいじくらないとゆうのは一昔前の発想です」
マンションのリ・デザインを専門に手がける、ある設計事務所の方の言葉だ。
今、マンションにお住まいの方はどう感じられただろう。
すぐに「なるほど」と思われた方、リ・デザインの潜在願望があるのではないだろうか。
マンションとはすなわち、既製品である。
最近になって増えているデザイナーズマンション、あれは既製品に対抗する動きといえる。
つまりはそれだけ、画一的な住まいに不満を抱いている人は多いのだ。
そこで、潜在願望がある方に提供したいのが、中古マンションを購入し”リ・デザイン”して住むという発想。
もちろん、新築でもいいのだが、いずれにせよ、リ・デザイン=貸すため土の空間を手にいれること、と考えてみてはどうか。
車のように概観のカスタマイズは無理だが、考え方は同じ。乗り心地だけでなく、住み心地も自分流が一番いい。
では、思い立った人のためのヒントを以下に紹介しておこう。
マンションのリ・デザイン基礎の基礎 マンションのリ・デザインをする場合には、
一戸建て住宅にはない制約がいろいろとある。
これくらいは知っておかないとマズイ、というものをひとつ紹介しておこう。
マンションには共有部分と専有部分がある。
個人の意思でデザインできるのは専有部分のみだ。これだけは最低でも知っておくべき。
まずは管理規約をチェックしたい。当然ながら、ベランダやバルコニーは、共有部分だから駄目である。
ただ、規約に反する場合でも建物の構造上、問題にならないケースでは、
管理組合に検討して許可されることもある。
例えば、玄関は駄目とあっても、内側部分の塗り替えは可能というケースはよくあること。
窓サッシ、排水管の変更も同様だ。
構造上の問題で駄目なのは室内に出っ張っている柱や梁。
これで建物を支えているのだから、いじれなくて当たり前である。
逆に、この出っ張りを生かすリ・デザインを考えるといいだろう。
以上の基本中の基本事項に気をつけていれば、専有部分はかなり自由に変えられるんだと気づくはず。
コンクリートの壁でなければ取り払えるし、ユニットバスをトイレとバスに分ける、
キッチンのレイアウト変更などはわりと普通のことなのだ。
依頼先はどこでどう探せばいい?何かを調べたいとき、きっかけとなるのはたいてい本や雑誌となる。
リ・デザイン関係のものは極端に少ないが、専門誌としては、
業界向けではあるが最新の動向がわかる『月刊リフォーム』(テツアドー出版)、
一般向けの『リフォームくらぶ』(有朋社発行)という季刊誌がある。
そのほか、各種住宅雑誌も参考になるだろう。
ただ、手当たり次第にたくさんの情報を仕入れたいという向きには、ネットの活用をオススメする。
今回、実際にマンションのリ・デザインを依頼するつもりになってネットを検索してみた。
検索エンジンに「設計事務所 マンション リフォーム」と入れてみると、かなりのヒットがあった。
左で紹介したHPリストは、「リフォーム」を比較的前面に打ち出している事務所をピックアップしたものである。
ページにリフォームの文字がなくとも、個人に向けて積極的に発信しているところは、問い合わせてみるといい。
HPのいい点は、ページのデザインである程度、その事務所の考え、テイストがわかること。
パッと見で気に入れば、それにこしたことはない。
また、単にカッコいいかどうかでなく、最初のページでどれだけ訴えかけてくるか、
主張がはっきりしているかも気に留めておこう。
“名医”は少ないが、近道はちゃんとある 現時点で、リ・デザイン界は医学界と同じと心得ていたほうがいい。
リ・デザインを突き詰めれば、住まいの問題点を解決して快適にする「治療」にも喩えられるからだ。
と同時に、名医と呼べる業者が少ないという現実もある。
このところ諸問題が多発する医療の現場のように、安心して任せられる業者は多くないのである。
また、住宅にまつわる業界は“クレーム産業”と呼ばれるほど、問題が付き物ということもある。
いわば、いかにして顧客からのクレームをゼロに近づけるかが、各業者の今後の課題ともいえるのだ。
そういう現状のなか、マンションが専門、得意、となると数は限られる。
さらには、リ・デザインをカスタメイド的なものとしてとらえているところはもっと少なくなる。
依頼先は吟味して選びたい。とはいえ、決して近道がないわけでもない。
これは中古マンションをデザインし、自分流の空間にしてみては?との提案だ。
特に都心部では、その方が新築を買うより安いという実例もある。
中古物件の質に関する知識も得られるからぜひチェックしておこう 「好き」よりも「嫌い」を優先する
リ・デザインを成功させた方に取材してみて、あるひとつの秘訣のようなものが見えてきた。
それは、まずは嫌いなものをはっきりさせておく、ということである。
確かに、リ・デザインを依頼する場合、こちらの望みをとりあえず片っ端から上げていくことが大切だ。
予算の範囲内なら、どんなことを希望しても構わないと思う。
ただ、その際、好きなもの、理想のものを並べていくと必ずどこかで無理が生じることになる。
新築を買ったうえでの部分的な変更ならまだしも、中古で買って一から変える場合には、特にその点を気をつけたい。
あれも好き、これもイイねと、思うままに願望を積み上げるのは厚化粧と同じで、最終的には醜いものとなる。
むしろ、あれは嫌い、これは絶対イヤと、先にはっきりと不満を積み上げたほうがいい。
そもそもなぜ、リ・デザインするのかといえば、現状に満足できないからなのだ。
そうやって不満を連ねていくと、必ず外せないものも出てくるはずだ。
例えば、壁の色はNGでも床材は気に入っている、という事もあるだろう。
つまり、その床材があなたの好きなものであり、そうした取捨選択行為こそが、広くセンスと呼ばれるものなのである。
高い、安いで決めるものじゃないけれど 理想はカスタムメイド的なリ・デザイン。
当然、高くつくと予想されていると思う。
ある設計事務所では、工費が500万以下の場合、
15%の設計料に加え設計管理費が一ヶ月で15万円(通常は数か月分)かかるそうだ。
工費が高くなれば、設計料の割合が下がる仕組みだ。
もっともこれはあくまで目安として考えてもらいたい。
一方で、最近増えている大手の“マンションリフォームパック”というのがある。
これは料金が広さで決まっていたりしてわかりやすく、安心できる。
ただ、これもあくまでも目安であり、パックを基本にオプションはこれこれこうなっています、と来るケースもある。
願望を満たすためにはもっと予算が必要なのか、ということになってしまうのだ。
ならば、あらかじめ決まった予算の中で、何もかも自由にできる設計事務所のほうがいい。
例えば、システムキッチンをドーンと入れるより、オーダーメイドにしたほうが安いということもある。
既製品だから安いとは考えないほうがいい。
ポイントは、トータル金額のなかで、お金を掛ける部分と抑える部分を工夫すること。
そして、もっとも大事なのは、高い安いを基準にリ・デザインを考えないことである。






