第四章 ご来店された。
Kさんが来店された。
電話の声から想像した通りの小柄で、若々しく明るい方だった。
Kさんは、自分の住まいに対する深い思いと初めて体験する大がかりな リフォーム工事への不安をハキハキと的確に語ってくれた。
さっそく購入物件の平面図を見ながら、より具体的なレイアウトプランと工事範囲の打ち合わせを行った。
彼女は、多忙な中で時間を見つけ、WEBサイトで「リフォーム」に関する情報収集と充分な研究を積んでいた。

さらに、これからの人生設計も明確で、購入後のローン返済計画と収入のバランスや、リフォーム工事に充当する自己資金の配分もできあがっていた。
打ち合わせの中で、新たに何点かの情報や要望が追加された。
1.現在賃貸で住んでいる部屋の間取りが機能的で生活しやすいので、その部屋のレイアウトに準じたプランで計画したい。
2.現在、マンション全体の大規模修繕工事が始まったため、その工事期間に合わせてリフォーム工事を進めたい。
3.今回行う入居前のリフォーム工事でできる限りの「更新」を完了させて、将来新たに発生する「住まい」に掛ける費用を極力抑えたい。
4.工事金額が嵩むので、水廻りの配置はできるだけ動したくはないが、できれば北側にあるキッチンだけは南側に移設したい。
ますます今回のリフォーム工事をKさんの予算内で納めることが難しくなった。
しかしながら、お 打ち合わせを進めていくうちに、私たちは、なんとしてもKさんの大きな買い物を成功させたいと改めて思った。
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